虫歯になりやすい人は習慣が違う!?今日から始める、虫歯になりにくい歯の作り方

歯を作る


虫歯というと、子供の歯にできやすく、大人になってからはあまりできるものではない、というイメージがありますよね。

しかし近頃では、歯並びの悪さや生活習慣や歯磨きのクセ、治療後からの2次虫歯再発など、大人の虫歯が増えてきています。また、神経を抜いた歯が虫歯になると、再び痛みも感じず気づいたら虫歯が進行していた、というケースも……

大人になってから虫歯にかからないためにも、普段から丁寧な歯磨きと歯科医院での定期検診を心がけておくことが重要です。

では、そもそも虫歯になりやすい人となりにくい人とでは、何が違うのでしょうか。今回は、その違いを虫歯予防の方法と一緒にご紹介します。

あなたは当てはまる?虫歯になりやすい人はこれをしていた!

虫歯には、日々の習慣が大きく関係しています。あなたも知らず知らずのうちに、虫歯ができやすい生活を送っているかもしれません。ぜひ、チェックしてみてくださいね!

虫歯になりやすい習慣ナンバーワン!「だらだら食い」

breakfast in hotel

休日なんかはついついしがちな「だらだら食い」。実はこれ、虫歯を引き起こす最も危ない習慣なのです。

歯のpH

私たちの口腔内は普段、弱酸性(pH6.9~7前後)に保たれているのですが、食事をすると、pH3.3くらいまで下がり、酸性になります。pH値が5.5以下になったあたりから、歯のエナメル質が溶け始めます。エナメル質は、歯の表面を覆っている2〜3mmほどの白い物質のことを言います。人間の体の中で最も硬い組織でできており、歯の神経を外部の刺激から守るために存在しているため、それが溶け出すことで虫歯になりやすくなってしまうのです。

口腔内が酸性になってしまっても、唾液が酸を中和してくれるため、すぐに虫歯にはなりません。しかし、一日中だらだら食いをしていると、唾液の分泌が酸を中和するのに間に合わなくなってきます。その結果、虫歯菌がどんどん酸を作り出して歯のエナメル質を溶かし、虫歯ができてしまうというわけです。

「歯を常に酸性にしないこと」が、虫歯を作りにくくするコツです。

ジュースや牛乳は要注意

オレンジジュース

Photo By Yuri Samoilov

虫歯ができやすい人は、ジュースやスポーツドリンク等糖分が入った飲み物をよく飲んでいるそうです。心当たりはありませんか?

これも上記のだらだら食いと同じで、口の中にいつも飲み物の成分が残った状態になり、虫歯ができやすくなってしまいます。

また、牛乳に関しても注意が必要です。歯磨きが不十分で歯にプラーク(歯垢)が残っている場合、牛乳に含まれる乳糖がこれに反応し、酸を作り出してしまうことで、虫歯になりやすくなります。

ストレスで唾液減少!?

ストレスをためる女性

意外に思われる方も多いかもしれませんが、虫歯になりやすい人はストレスをためやすい傾向にあります。

というのも、唾液には虫歯菌が作り出した酸を中和させる作用があるのですが、過度のストレスにさらされた場合、交感神経が優位に働くようになるので唾液の分泌量が減少します。その影響によって、酸が中和されず歯のエナメル質が溶かされ、虫歯ができやすくなってしまうのです。

虫歯になりにくい歯の作り方

teeth brushing親子

では、虫歯になりにくい歯を作るにはどうすればいのでしょうか。ここではその対策を3つご紹介します。

1. 歯磨きの心強い味方、「歯垢染色液」を使って磨いてみよう

虫歯になりにくい歯を作るにはまず、歯をキレイに磨く、ということが大切です。そもそも虫歯菌は、プラークをエサとして繁殖し、酸を作り出します。そのため歯をキレイに磨いて虫歯菌の“エサ”を失くしてしまえば、おのずと虫歯ができにくくなるのです。

歯の磨き具合をチェックするのに、歯垢染色液を使用するのがオススメです。歯垢染色液は、歯垢を赤や青などに染めて可視化する薬品のことで、ドラッグストアなどでも入手することができます。歯を磨いた後、綿棒で歯に適量塗布してみましょう。磨き方のくせや、意識して磨いていない場所が分かるなど、意外な発見がありますよ。

2. おやつのタイミングにも要注意!

食事やおやつを食べるタイミングにも注意する必要があります。

甘いものを食べること自体に問題はありませんが、食事と食事の間に食べるのではなく、食後のデザートとして食べると良いでしょう。時間を空けずに食べることで、口の中のpH値が常に酸性になるということが無くなるため、虫歯を事前に予防することができるのです。

3. 「唾液」が口内のカギを握っている!

唾液には、虫歯菌が作り出した酸を中和する作用があります。

そのため虫歯予防には、唾液の分泌を促すというのも効果的です。唾液の分泌抑制のもととなる、ストレスを溜めないようにするというのはもちろんのこと、耳や顎の下にある唾液腺をマッサージすると、唾液の分泌を促すことができます。

▼唾液の作用に関しては、こちらの記事をご覧ください。
消化作用だけじゃない。1日に1.5Lも分泌される唾液は、実は相当すごい力を秘めていた!

4. 「フッ素配合の歯磨き粉」で、ひと手間

フッ素配合の歯磨き粉を使うというのも有効です。フッ素は、歯の溶けたエナメル質を修復してくれたり、虫歯発生のモトである酸の生産を抑制してくれたりと、虫歯予防に関する様々なはたらきをしてくれます。

ドラッグストアや歯医者でも購入することが可能なので、虫歯が気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

5. 定期的に「プロのケア」を受けよう!

やはり一番は、クリニックでプロのケアを受けることです。自分では磨きにくい場所の汚れや、虫歯の原因でもある歯石など除去してくれるので、定期的に検診に行くことをおすすめします。

また、クリニックでは歯に関するセルフケアのアドバイスもしてくれます。歯や口内環境に不安がある方は、一度歯医者で診てもらうことで、良い助言をもらえるかもしれません。

歯は一生モノだからこそ、大切に

虫歯は、一度できてしまうと歯科医院で治療を受けて歯を削り治すしかありません。また、虫歯が進行すると、神経にまで浸潤して最悪の場合は歯を失ってしまうこともあります。

虫歯は未然に防ぐことが大切ですので、虫歯ができやすい習慣を改めるとともに、その予防策に取り組みましょう。一生自分の歯で食事ができるように、今のうちから準備をしておきましょう!

 

ホワイトエッセンス 歯の健康サポート

(編集・執筆:サムライト


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ホワイトエッセンス 2015年11月10日