「他人に見られている意識」が美をつくる。鈴木辰弥氏が語る「世界美人」の日常(後編)

鈴木辰弥氏


■鈴木辰弥氏のプロフィール
1983年生まれ、東京都出身。幼い頃から美容に興味を持ち、メイクアップアーティストを志して19歳で渡仏。パリコレなどのファッションショーを中心にキャリアを構築。その後、日本人モデルのエージェンシーを経て、外国人モデルのエージェンシーへ。現在は外国人モデルのエージェントとして、世界中で活躍するモデルたちにウォーキング・ファッション・メイクなどの指導をしながら、スケジュール管理などのマネジメント業務を担当。所属は株式会社ズッカ

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エステもサプリも不要?鈴木辰弥氏が語る「世界美人」の日常(前編)

インタビュー前編では、分刻みのスケジュールをこなす忙しい外国人モデルたちの日常について教えていただきました。後編は、そんな彼女たちのダイエットやスキンケア方法などキレイになる秘訣を大公開!

3日あれば痩せられる

体重計
―――モデルさんたちにとって、体重管理は当たり前のことなんですね。

鈴木:小さなことをコツコツ続ける。それを「毎日やれたもの勝ち」っていう世界ですね。でも、毎日って意外と難しくて。やっぱり中には「ちょっと顔丸くなった?」って子もいるんですよ。そういう場合は、「3日間で痩せて」って言います。

オーディションが多いので、サイズが元に戻るまで1週間もかけていられないんですよね。モデルたちと結んでいる契約内容には、もちろんサイズについての記述もありますから、1〜2センチのサイズの変化も非常に重要です。

―――たった1〜2センチで。シビアな世界ですね。

2センチなんてすぐですからね。この間、来日してみたらサイズが大きかった子がいて、その子はさっきお話ししたサイドレッグレイズというエクササイズやジョギングで、3日間でウエストを4センチ縮めてました

―――それもまたすごいですね。

鈴木:一般の人でも、3日間でダイエットである程度は効果を出せると思いますよ。年齢を重ねると代謝が落ちるので、時間がかかる可能性はありますが…。太った時は、「なぜ太ったか」という原因を見つけることが大切です。たとえば、「ケーキとジュースの摂り過ぎ」とか。

太ったのは食べる量が多いせいなのか、食べる時間が遅いせいのか、はたまた運動量が少なすぎるせいなのか…。それが分かれば、自ずと何をすればよいか決まります。

―――女性の場合、体型だけでなく肌の悩みを持つ人も多いですよね。

肌が荒れちゃってどうしようもない時は、3日間くらい断食するといいですよ。肌荒れは食べ物が原因であることが多いので。特に、食べすぎは肌に出ます。肌は毒素の排出器官だから、体に毒があると皮膚に出てくるんですよね。だから逆にその毒の元を断つ、というわけです。断食でなくても、「3日間レタスだけ」とかでもいいですね。食物繊維も摂れますし。

―――ニキビが気になる人とかにも有効ですか?

思春期のニキビには効かないと思いますが、大人ニキビには効果的です。ニキビが気になったら、ファスティングジュースだけで過ごしたりするのもいいですね。数日間を専用の飲料だけで過ごす酵素断食のことなんですが、ファスティングジュースはグレープフルーツ味とかでペットボトルに入って売っていますよ。体調を見ながら無理なく取り入れてみてはいかがでしょうか。

スキンケア用品は「肌に合うもの」を選ぶことが大切

化粧品
―――忙しい中、美容面ではどんな工夫をされていますか?

鈴木:スキンケアで言えば、やっぱり洗顔が第一ですね。撮影やファッションショーのメイクはどうしても厚くなる上に、ライトの熱などの環境的要因もあって、肌には負担がかかりがち。だからこそ、仕事が終わったらすぐにお化粧を落として、肌をリセットする必要があります。

現場では、基礎化粧品も含めて基本的にはメイクさんが用意してくれる化粧品を使うんですが、メイク落としだけは自分専用のものを携帯しているモデルも多いですよ。

―――どんなメイク落としがいい、とかありますか?

そんなに高価なものではなくて、みんな自分の肌に合うものを選んでいます。幸い、現場で色んなお化粧品に触れる機会があるので、たくさん試せるんですよ。お化粧品は数えきれないほどありますが、それでも自分の肌に合うアイテムを見つけるための努力は惜しまない子が多いですね。

モデルたちの中で人気なのは、コットンに含ませて拭き取るだけのローションタイプ。マスカラなど、目元の落ちにくいアイメイクには専用のポイントメイクアップリムーバーを使っているようです。

本当にキレイな子は、ホワイトニングをしている

ホワイトニング
―――他に美容のために何かやっているケアはありますか?たとえば、オーラルケアとか。

鈴木:歯磨きはみんな苦にせずこまめにやってますね。あと、中にはホワイトニングに通っている子もいますよ。土日に時間の余裕ができたら、専門のクリニックに行ったりして。海外には日本にないホワイトニングテープというものがあるので、それを貼っている子もいます。

―――矯正とかはどうですか?

鈴木:歯並びガタガタな子は、そもそも日本に呼びません。装置を付けた子は矯正が終わってから来日させます。口元の美しさって、全体の見た目に大きく影響を与えますからね。特に海外では日本よりもオーラルケアの文化が進んでいるので、意識してキレイにしている子が多いです。

―――歯磨きには何か違いはありますか?

鈴木:普通の人と同じだと思います。ホワイトニングをしない限り、「すごくキレイ!」って子はいないですよね。やっぱりホワイトニングしている子は見た目が全然違います

「他人に見られている」緊張感が、美をつくる

鈴木さん
―――鈴木さんは、キレイになる秘訣って何だと思いますか?

鈴木:相手からどう見られるかを意識することが重要だと思います。モデルは、見られる機会が多い仕事なので、意識するチャンスもやっぱり多いんですよね。だから美しさをキープできるのではないでしょうか。

エクササイズもスキンケアも、思いつきでたまにやってもなかなか効果は出ません。だから日頃から隙間時間を見つけて継続していくことが大事です。でも、普通の人は忙しさを理由についサボったりしがちですよね。そうならないための、継続する原動力が「他人の目」なんだと思います。

―――一般女性でも、モデルさんのように緊張感を持って過ごせる秘訣はありますか?

例えば髪をアップにしてフェイスラインを出すだけでも、周りの目を少し意識できるのではないでしょうか。気持ちがピリッとして、キレイになるための努力をもっと続けていきたくなると思います。それも「小さなことの積み重ね」を毎日続けるコツの1つですね。

―――そんなちょっとしたことなら、すぐに実行できますね。「美」は1日にしてならず。読者の皆さんも大いに参考になると思います。本日はどうもありがとうございました!

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(編集・執筆:サムライト


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ホワイトエッセンス 2015年4月2日