常に「体が喜ぶ方法」を選んでいる。モデル・羽舞咲さんに学ぶ、30代女性の生き方(後編)

羽舞咲さんインタビュー後編


モデル事務所に所属しながら、ハーブヨガ講師や美体幹トレーナーとしても活躍中の羽舞咲(はぶ・えみ)さん。彼女曰く、自然体の美しい女性になるには、「どれだけ飾るか」ではなく「どれだけ抜くか」が必要なのだそうです。インタビュー後編では、そんなナチュラル美人の羽舞さんが、普段から美容・健康面で大切にしていることについて伺いました。

▼前編はこちら
「楽」に生きる方が、自然に美しくなれる。モデル・羽舞咲さんに学ぶ、30代女性の生き方(前編)

ゆるく美しく生きるには、自分の「軸」を持つべし

羽舞咲さん
—正直、モデルさんはもっとストイックな生き方をしていると思っていました。

羽舞:いろんなモデルさんがいていいと思います。ただ、職業柄「こういう人になりたいな」と思われる存在なので、食事制限して痩せている人ばかりだと、みんなその真似をして無理しないといけなくなるのかなと。だから私は、「もっとゆるく生きても美しくなるよ」と言えるモデルになりたいと思っています。

—とは言え、実際にゆるさばかり追求していたら、そんなにキレイになれないと思います。きっと締めるところは締めているんですよね。

羽舞:たしかに、ゆるめる上でも、自分の中の「軸」を持つことが大切ですね。ハーブヨガには「姿勢美法」といって、体の姿勢が整うと、心の姿勢も整うという考え方があります。体にスッとしなやかな軸ができると、心にも軸ができて安定するんです。逆に、自分の軸を持たないとすぐ周りに流されたり、大事な判断ができなかったり、無駄に疲れてしまったりします。

私のヨガで「楽な姿勢でイスに座ってください」と言うと、背中を丸めてイスにもたれかかる人と、背もたれを使わず座る人がいるんですよ。前者の状態は、腰にも背中にも負担がかかっていて、実は体にとって残酷な姿勢。そんな姿勢の違いからも、見えない軸の有無が感じられます。

—逆に正しい「楽な姿勢」とは、どんな状態ですか?

羽舞:肩の力をスッと落とし、背筋を真っ直ぐにした姿勢ですね。お腹まわりだけクッと引き締まり、あとはリラックスしている状態です。自分の軸がある人は、余計な負担をかけない方がいいことを自然と理解しているんですよね。

無理や我慢をするよりも、「体が喜ぶ」方法を選ぶ

羽舞咲さん
—体の内側を大切にされていることはわかりましたが、やはりモデルという職業柄、外見にも人一倍気をつけていると思います。実際、どんなケアをされていますか?

羽舞:フェイシャルケアでは、とにかく保湿を大事にしていますね。でも、「自分が持つ本来の力を強くしていく」というハーブヨガの考え方と一緒で、あれもこれも…と沢山は入れないように気をつけています。無駄なものを削ぎ落として、必要最低限のことだけやっている感じです。

今、使っているTHREEの化粧水は、天然由来成分が90%以上のシンプルなもの。それをつけて、最後にワセリンを薄く塗って、ゆっくり手を当てる。私のケアはそれで終わりです(笑)日常で変に無理や我慢しないこともケアのひとつかもしれません。それらがかえってストレスになり、肌の調子を悪くすることもありますから。

—では、ダイエットもしない派ですか?

羽舞:いわゆる食事制限のダイエットはしませんね。それより、体が食べたものを燃焼するしくみとか、排出や代謝のしくみとか、そういう本質的なことを知ることが大切だと思っていて。たとえば、今は「カロリーオフ」の商品が人気ですが、カロリー不足の人は早く老けるってご存知でしたか?

—いえ、初耳でした…。

羽舞:カロリーって、実は生きる上でとても大事なものなんです。だから、私は炭水化物もしっかり摂るようにしています。その中心はお米。元気の「気」って、昔の字で「氣」って書きますよね。中に「米」が入ってる。字にもそういう意味が込められているんですね。

—ダイエット中は、つい「ご飯の量を減らそう」と考えがちですが、そうはしないということですね。

羽舞:一時期だけなら、短期間で体重が落ちるでしょうが、果たして大切なエネルギー源を減らして痩せて、本当に美しくなるのか…ということですね。実は私、「痩せる」という言葉があまり好きではなくて。それより、バランスよく食べ、体を動かして引き締める方が、健康的で美しいと思います。

私たちの歯も、穀物をすりつぶす歯、野菜を噛む歯、肉や魚を噛み切る歯が5:2:1の割合になっていて、それが体に合ったバランスだとも言われているんですよ。

—歯のバランスに適した食事が、最も体に良いというわけですね。

羽舞:私はひとつの目安になると思っています。それから、食べるのと同じくらい「排出」も重視していますね。腸を動かして排出力を高めるには、発酵食品もオススメ。最近は、ぬか漬けを手作りし始めた友人がいて、そのおいしさに目覚めました(笑)

ちなみに私は、自宅では「玄米ご飯+野菜たっぷりのお味噌汁」を軸にしています。ちょっと質のいい野菜やお味噌にこだわって、旬の野菜の彩りと味をじっくり味わって。見た目は割と質素ですが、バランスがよくて、体が喜ぶぜいたくな食事です。

「自分を大切にする」ケアは、当たり前のこと

羽舞咲さん
—「食べる」ことを大事にする上で、他に気をつけていることはありますか?

羽舞:食べる上で「噛む」行為はとても大切なので、歯のケアは丁寧にやっています。最近は、毎日の歯磨きでも、鏡を見ながらじっくり1本1本磨くようになりました。忙しかった頃は、ただ習慣的に磨くだけで、歯医者にも怖くて全然行ってなかったんですけど(笑)

自分としっかり向き合っていくうちに、自然と体をキレイにしてあげたくなって、そういう細部まで意識を向けるようになりましたね。今は歯医者にも定期的に通っていて、クリーニングを3ヶ月に1回、ホワイトニングを月に2回くらい受けています。

—見た目がキレイになると、気持ちにも変化が生まれますか?

羽舞:やっぱり嬉しくなりますよね!自然に笑顔が増えて、自分のことを好きになって。食べるもの、選ぶものも変わってきました。「自分の体を大事にしよう」という気持ちになると、人のことも大事にするようになり、その気持ちが周りにも伝わって、周りも自分のことを大事にしてくれるようになって。そのおかげで、ますますキレイになるという好循環が生まれています。

よく、キレイな人ほど「何もしてない」って言いますよね。それって、嘘をついているわけではなく、この「美の好循環」ができている人なのだと思います。本人に特別なことをしている意識はなく、自分を大事にする行動が当たり前になっているんですね。私は、飽きっぽくて面倒くさがりな性格ですが、毎回1本1本歯を磨くことや、ホワイトニングに行くことはもう習慣になっていて、いつも楽しくやっています。

「あれもこれも頑張ろう」とすると、なかなか続かないもの。でも、気持ちを楽にして自分の体に意識を向けると、自然と日々の行動に変化が生まれてくるのではないかな。

—美しい女性ほど、自然と自分の体が喜ぶ選択をしているわけですね。小手先の美容法だけではキレイになれないということが、よくわかりました…。本日はどうもありがとうございました!

 

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(編集・執筆:サムライト


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ホワイトエッセンス 2015年7月10日