もしかしてドライマウスかも?気になる口臭の原因と対策をチェック

口臭ケア 知識と対策


だれもが気になる、自分や他人の口臭。爽やかな息になりたいといろいろ努力している人もいるでしょう。

でもちょっとまって!そのやりかたは本当に正しいですか?間違ったやり方は口臭をヒドクするだけです。

これを呼んで正しいブレスケアの方法を知りましょう。

ブレスケアの正しい知識

あなたは、自分の口臭や他人の口臭が気になったことはありませんか?

このページのアンケート結果はいずれも、20代の働く男女から取ったものです。あらゆる臭いの中で口臭が最も不快であると答えており、86%の人が自分の口臭を気にすることがあるようで、口臭が他人とのコミュニケーションにも大きく影響していることが分かります。

口臭についてのグラフ

口臭はある程度であれば、誰にでもあるものです。しかし、最近では実際にはそれほど口臭がないにもかかわらず口臭が気になって、口に手をあてて話すのが癖になったり、人と話すこと自体が苦痛になって外出もできないという人が増えています。専門家の間では、このようなケースを「自臭症」と呼んでいます。

アメリカでは、口臭に関するユニークなサービスを行っている会社があります。

会社の上司・同僚とか知人などで、強烈な口臭により自分が迷惑を被っている場合に、その人の名前と住所を口臭サービス会社に連絡すると、そこから口臭を発している人宛てに、「あなたの口臭で周りの人たちが迷惑をしています。今すぐ対策を!」というDMが届き、ブレスケアセットの購入を勧めるそうです。

さすがに日本人の性格ではこのサービスはありえないな…と思いますが。でも、自分の口の臭いを「どのくらい他人が感じているか?」気になる人も多いでしょう。口臭を気軽に指摘できるのは、本当に身近な人に限られているようです。そこで、自分の口臭を簡単にチェックできる方法をお知らせします。

まずは、コップの中に息を吹き込んで手でふたをし、一呼吸きれいな空気を吸った後に臭いをかいでみてください。

次にティッシュやハンカチなどで、舌の表面を拭き取って臭いを嗅いでみます。これが臭う場合は、他人にも分かる口臭がある可能性が高いです。

口臭の原因を知る

口臭の原因の大半は「口の中の汚れ」

口臭の原因の大部分は、口の中に残った食べ物のカスが腐敗した臭いや、歯垢・歯石等です。

どれだけ歯をみがいても100%口の中の汚れをとることはできないので、多かれ少なかれ誰もが持っている自然なものです。当然、歯石や歯垢が多い人は口臭が強くなります。歯並びが悪かったり、被せ物や詰め物と歯の間に隙間がある場合は、歯石や歯垢が溜まりやすくなります。また、金属の被せ物や詰め物は、電位差が生じたり、電流の発生の恐れがあり、良く手入れしても食べカスや歯垢が吸着しやすくなります。

唾液が十分に分泌されているときは、唾液が細菌を殺菌したり、細菌を洗浄してくれたりして、口臭となって現れませんが、朝起きた時、空腹時、ストレス、緊張等より唾液が減少すると口臭を強く発するようになります。

また、臭いが強い食べ物が口臭の原因となることがありますが、にんにくやお酒などの臭いがハミガキをしただけではなかなか消えないのは、口に残った臭いだけではなく、アリシンといった臭い成分が、胃腸から血液中に取り込まれて肺に運ばれ、肺から息と一緒に吐き出されて、強い臭気を伴うためです。

こんなときに口臭がでやすい

  • 朝起きたとき
  • 食べカスが口の中に残っているとき
  • 空腹のとき
  • 緊張やストレスを強く感じたとき
  • 臭いの強い食べ物を食べたあと
  • 生理中・妊娠中

 病気が原因の口臭

口の中の病気

 1) 歯周病

ポケットプローブ

歯周病により、歯肉から血や膿が出ているときは強烈な口臭の元になります。

特に、歯周病進行度が、歯周ポケット(歯と歯茎の間の深さ)で4mm以上になると、他人からも必ずといって良いほど口臭を感じるようになります。

2) 虫歯

1本くらいの虫歯が口臭の原因になることは少ないですが、虫歯の穴につまった食べカスは腐敗してニオイを出します。

3) 舌苔(舌の上についてる白い苔)

舌苔

舌苔が過剰に付着すると口臭の原因になります。舌苔がいつも過剰に付着するのは、胃腸などのトラブルを疑ってみる必要があります。

4) 唾液の異常

唾液には、細菌を殺菌したり、洗い流す効果がありますが、口の中の粘膜が炎症していたりすると唾液の力が正常に働きません。また、最近話題になっている「ドライマウス」は口の中が乾燥して、唾液の力が働かず口臭の原因になります。ドライマウスは、口呼吸、基礎疾患、代謝異常、ビタミン不足、長期にわたる薬物の利用によって起こります。

内科系の病気

臓器が悪くて起こる口臭は、臓器から排出された代謝産物が血液中に溶け込み呼吸によって排出されることによって起こります。

このほか、高熱が出たとき、鼻炎にかかったときなど、口で息をするために唾液が渇いてしまい、一時的に口臭がきつくなることがあります。その他、慢性胃炎や胃のただれ(臭いゲップが出ることが多い)、気管支カタルなど呼吸器系の病気、蓄膿症、慢性扁桃炎、アデノイドなど耳鼻咽喉科系の病気(口だけでなく、鼻からの息も臭う)、糖尿病(甘酸っぱい臭い)、肝臓病、腎不全、白血病、癌なども口臭を伴うことがある病気です。

口呼吸は病気になりやすい

口臭の原因の大半は「口の中の汚れ」

実際に調べてみると、無意識に口で呼吸している人がかなり多い。20代の若者の90%は口呼吸と言われています。

朝起きたときに次のような症状はありませんか?思い当たる人は口呼吸の可能性が高いです。

  • 口が渇いている
  • 喉がねばねばする、またはいがらっぽい
  • 喉にたんが絡んでいる
  • 毎日ハミガキしているのに歯石ができやすい、歯が汚れやすい
  • 口内炎ができやすい

口呼吸はとても危険

地球上のほ乳類は約4500種。その中で言葉を喋れる人間だけが口呼吸をします。口で呼吸するとどういう問題が発生するのか?扁桃腺炎や風邪などの呼吸器の病気にかかりやすいんです。

虫歯や歯周病、口臭などのリスクも口呼吸の人はかなり高くなります。また、唇や舌が乾燥して味覚障害になったり、臭覚障害にもなりやすいのです。何故か?鼻から呼吸すれば、ホコリや塵、ばい菌なんかを取り除いてくれるんですが、口で呼吸をすると、ばい菌が直接体に入ってくることになるからです。

本来私たちが吸い込む空気には、さまざまな病原菌が含まれていますが、病原菌の50~80%は鼻の粘膜に吸着され、処理されます。また、鼻呼吸の場合は冷たくて乾いた空気でも、鼻腔で暖められ、湿度を含んだ状態で、のどまで到達します。吐く息も鼻腔を通ることで、鼻腔を適度に乾燥させ、カゼのウイルスなどの病原菌の繁殖を抑える効果を発揮します。つまり、鼻は優秀な加湿機能付き空気清浄機なのです。

口呼吸 軟口蓋

一方口呼吸の場合、なぜばい菌が直接体に入ってくるようになるかというと、少し専門的になりますが、舌の付け根にある舌扁桃や口の奥に集合している口蓋扁桃・咽頭扁桃・耳管扁桃・咽頭小扁桃などのリンパ集団は、外部からのウイルスの侵入に備えて、粘液とともに常に免疫細胞を出しています。

免疫機構は健康な唾液と鼻で浄化された空気によって正常に機能しますが、口呼吸は、免疫機構に直接感染した空気を送り込むことになり、免疫機構がさまざまな病原菌に無防備におかされることになります。

口の中は扁桃腺などのリンパ組織の塊

口の中 リンパ組織

  1. 口蓋扁桃(こうがいへんとう)
  2. 舌扁桃(ぜつへんとう)
  3. 咽頭扁桃(いんとうへんとう)
  4. 耳管扁桃(じかんへんとう)
  5. 咽頭側索(いんとうそくさく)
  6. 咽頭後壁(いんとうこうへき)

口呼吸をやめれば美人が増える

口呼吸は、前歯で噛み切らなくても食べれるやわらかい食品が多くなってきたために、唇の周りの筋肉(唇輪筋)が発達していないことと関係があります。また幼児のとき、早い時期におしゃぶりをやめてしまっている人も口呼吸になりやすいようです。

おしゃぶりは自然に鼻呼吸の習慣をつけさせるのです。正常な人の唇筋力は男性で14nt、女性で10ntですが、ホワイトエッセンスで計測した平均値は男性で5nt、女性で3ntしかありません。

近年無表情の若者が多いのも、表情筋の未発達によって起こることが分かって来ています。唇に筋力がある人は、顔が引き締まり、いつまでも若々しく、聡明、そして病気もすぐに治ります。

ドライマウスが口臭の原因をつくる

ドライマウスとは?

口腔乾燥症(ドライマウス)とは、激しい運動をしたり暑い所にいるわけでもないのに、口の中や喉が乾く症状をいいます。

ドライマウスは、現在若い人から老人まで広い年齢層に広がっています。ペットボトルを手放せなくなるようだと危険信号です。ドライマウスによる唾液の減少は、人間の体に様々な影響を及ぼします。唾液成分の99.5%は水分ですが、残りの0.5%に重要な力が秘められています。食べ物の消化吸収を助けるアミラーゼ、歯をコーティングして歯周病から守るヒスタチン、細菌やウィルスを撃退する免疫グロブリンなどです。唾液は私達の身体を守る魔法の水なのです。

ドライマウスにより唾液が出にくくなると口臭が強くなります。歯周病の進行も速くなります。ひどくなると、舌が乾燥の為にひび割れして来たり、非常に痛みが出たりします。

また、口が渇くと寝ていても目が覚め、寝不足になったりします。

ドライマウスの患者さんは約800万人(ドライアイの患者さんより推計)とも言われており、うち750万人は女性です。

ドライマウスの原因と対策

ドライマウスの原因

1.自律神経失調タイプ

唾液の分泌は、交感神経と副交感神経からなる自律神経によって調節されていますが、「エアコンに頼りすぎ」や「夜更かし生活」や「過度のストレス」があったりすると自律神経機能が低下し、唾液の分泌も低下します。このタイプの対策としては、規則正しい生活リズムで、自律神経機能を整えることが大切です。

口の乾きを感じた時には緑茶・烏龍茶・紅茶など少量ずつ飲むと良いでしょう。

2.口呼吸の人

口の周りにある「口輪筋」が弱ってしまうと、口で呼吸する癖がつき、口の中の乾燥を招きます。乾燥していることで唾液の効果が発揮されず、より細菌の増殖スピードアップし、ドライマウス型口臭となってしまいます。口輪筋を鍛える方法として、「ひょっとこ」の様に前に付き出した唇を左右へ動かすことで口輪筋の衰退を予防します。

3.あまり噛まない人

噛まない生活が唾液量を減らしています。

食事を抜くなどの無理なダイエットも、唾液の分泌を減らします。「噛む」といことは、唾液腺を刺激し、唾液を出すための重要な行為です。食事は、噛むことの刺激によって、唾液の分泌を活発化しているのです。

とにかく、よく噛むことが大事です。噛むことで、唾液の分泌が促進されます。

4.その他

以上の原因の他、薬物の連用や老化・病気などによる唾液腺の異常があげられます。また、シェーグレン症候群といって、自身の免疫細胞が唾液腺や涙の腺を攻撃することにより、分泌が衰えて、その結果口や目が乾燥する病気があります。

これらは専門医にご相談することをおすすめします。

 

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